Implication(封神演技)Implication(封神演技)Implication(封神演技)Implication(封神演技)Implication(封神演技)Implication(封神演技)
 何をとち狂ったのか全編えっちの剛毅な話です(最悪)。
 タイトルのFragmentは欠片という意味です。何故かといいますと、この話は私の個人誌「HEAVEN」の中に入る筈だったシーンだからです。頁の都合で本からはカットされた部分(欠片)なのでこの題名に(安直)。
 本編に入っている状態のままだと何が何やらさっぱり分からないので、かなり手を加えてます(笑)。文章も1年前のものが元になっている為、気に入らなくて随分直しちゃいました(汗)。
 しかしラストのはしょり方に自分で呆れてます(だったら直せ!)。
 もう一度同じラストを書くのが嫌だったもので、ついつい…(乾笑)。
 今回書いててつくづく下手だなと思いましたね、えっちシーン…。他のも下手だけど、こうして単独だと際立つわねぇ…(呆笑)。
 青白い月明かりの中、天化は道徳の腕を引っ張って歩いていた。2人の周囲では仄かな光の中で色とりどりの花が踊っている。 
 庭は花見をするのに丁度よい季節で、花々が誘うように花弁が開いているが、天化はそれすらも無視して足早に道徳の居室を目指した。
 
 太公望の勧めで行ってきた旅行から久しぶりに洞府へと戻ってきて、いつもの環境でホッとする反面帰ってきたのだという確信を無意識に
 
欲しているのか、天化は道徳の腕が恋しくて堪らない気分だった。
 
 旅行中も道徳と一緒だったし、彼の腕の中に居た夜も何度もあった。でもやはり慣れた場所と旅行先とはまた違う。
 
 環境が少し変わっただけで道徳を欲する自分の浅ましさに呆れてしまうけれど、傍に少しでも居たいという気持ちは押さえられそうにない。
 
 すぐ後ろで眠そうに瞳をこすりながらついてくる仕草の子供っぽさが可愛くてついつい笑ってしまう。齢数千年の仙人を可愛いだなんて自分
 
でも変な感覚だと思うが、道徳は時折天化がそう思ってしまうような行動をとることがあった。
 
 道徳は年寄り臭いところが結構あって、夜は早くに眠って朝も日の出と共に起きる。それから食事の支度や掃除、洗濯などの御三丼の上
 
に、天化の修行にも付き合いながら自分も修行している。そんな生活をしているものだから、道徳は夜になると眠たがって自ら天化を抱き締
 
めてくれることは滅多にない。天化の方から誘えば応えてはくれるものの、一度だけで済ませてしまう。
 
 一度で済むのは天化が極めた後よく失神してしまうのも一つの理由だが、道徳が二度も三度もは年寄りには堪えるという理由でわざと狙っ
 
ているのもある。それが不満という訳ではないけれど、どこか腑に落ちないのも確かだ。
 
 自分から誘うことにも最初は抵抗があったものの、始めてしまうと手放してしまう主導権でも、一時的にしろ主導権を握る事ができるのは天

化のプライドを満足させるものがある。同性に抱かれることは男としてはこれ以上にない屈辱だ。それでも肌を重ねるのは、
 道徳だからこそ
許せるからである。他の誰にも許せないことでも、道徳になら間違いなく平気なのだ。
 
 それに、眠いだの疲れているだのと、子供のようにむずがる道徳を宥めすかしてするのは意外と楽しかったりする。
 
 居室まで帰ると、寝台に天化は道徳に押し潰されるように倒れ込んだ。どうやら寝台の傍に来た途端、眠気に勝てず寝てしまったらしい。
 
 天化は何とか道徳の下から這い出し、寝息を立て始めている師匠の胸倉を掴んで強く揺さぶった。
 
「ほれ、コーチ着いたさ。今起きねぇと無断で裸にひんむかせてもらうかんね」
 
 駄目押しとばかりに道徳の頬をペチペチと叩いて脅すように言うと、閉じかけていた瞼を開けて仕方無しに身を起こす。
 
「分かってるよ…東屋でするって言ったんだから…約束は守るって……」
 
 道徳は大きな欠伸をして、軽く首を回した。いつもの部屋は青白い明かりに満ちていて、白い夜着も色を染め返られていた。僅かにはだけた
 
天化の寝巻からは薄い胸が息の度に微かに上下しているのが見える。両方を掌に挟まれて、下を向かされると暖かな唇が触れてきた。
 
「師父……早く……」
 
 耳元に低く囁いてくる天化の声はもう掠れていて、ひどく扇情的だった。深い口付けをねだってくる唇は不思議と赤く見える。
 
 応えて啄ばみながら舌を潜り込ませると、天化は積極的に絡めてきた。腰に手を添えてゆっくりと寝台に倒し、腰帯を解く。
 
 天化はそれを感じると待ちかねたように道徳の肩に手を伸ばし、するりと寝巻を落とした。細身だが引き締まった肉体は、内包する強靭さを
 
どこか髣髴させる。天化と違ってしっかりとした身体つきは、惚れ惚れするほど男らしく均整がとれていた。
 
 胸元に忍び込んできた指に突起を摘まれ、天化は小さく吐息を零した。寝巻の中に衣擦れとともに手が這い回る。腰から鎖骨をゆっくりと辿
 
られると、微かな熱さとむず痒いような奇妙な感覚に背を反らせる。それを待っていたかのようにあっさり寝巻を脱がされ、天化は心細いような
 
心許ないような羞恥にかられて身体を丸めた。
 
 潤んだ瞳を恥ずかしげに伏せた天化の頬に軽く接吻し、先刻のお返しとばかりに道徳はからかうように耳元に囁きを吹き入れた。
 
「さっきは人の服を脱がすって息巻いていたのに…今は恥ずかしい?」
 
「……バカ……あげ足取ってねぇでさっさとするさ……」
 
 たったこれだけの刺激で身を震わせて甘い吐息を吐く天化の反応に微笑んで、首筋に朱印を刻む。
 
「では仰せのままにいたしましょうか」
 
 頬を染めて勝気に言い返してきた天化の可愛いさni悦に浸りながら、唇を敏感な下腹へと降ろしていった。内股を辿るように舐め上げ、甘い

喘ぎを零す天化の足を広げて膝裏や脹脛にも唇と押し当ててゆく。
 
 汗ばんだ肢体は弾力があり、赤子のようになめらかだった。柔らかく指に吸い付いてくる肌は、ほどよく引き締まっている。
 
 道徳に触れられていない場所などこの身体にはないと、言っても過言ではないような気がする。唇で、舌で、指で、余す所なく全てを晒され、
 
同時に彼の全てを与えられ与えてきた。これからもきっとこうして、お互いに与え合い触れ合い続けたい。
 
 太腿の内側に強く吸い付かれた刺激に、天化は息を呑んで道徳の頭を無意識に押し退けようとした。
 
「あ……やぁ…」
 
 更に追い討ちをかけるように自身を上下に擦り上げられ、敷布を強く握り締めて頭を小さく振る。
 
「くぅ……ま…だ」
 
 乱れた吐息を絶え間なく零しながら天化は制止を口にしようとするが、先端を舐め上げられて足を突っ張り喉を反らした。
 
 月明かりに晒された首筋ははっとするほど美しく、道徳は誘われるように口付けた。耳朶を口に含みながらひ秘所を探ってみると、そこは既
 
に濡れそぼり、道徳を受け入れようとひくついていた。
 
「は…ふぁ……あ!」
 
 遠慮なくまさぐられる感覚に、天化は堪らず道徳にしがみ付く。声を殺すこともできずに身悶え、背中に爪を立てて物欲しげに腰を揺らす。
 
 道徳は天化の素直な反応に口元を綻ばせ、脹脛を掴んで更に足を広げて内股に再び顔を埋める。わざとじっくり舌を差し入れて愛撫すると
 
天化は不満げにうなって、身体を捻って抗議してきた。それを簡単にいなし、少年自身に刺激を与えがら指を内部に潜り込ませる。
 
「……くう!も……早く……」
 
 感じるポイントを突いてやると膝をねだりがましげに揺らし、天化は欲しがって啜り泣き始めた。
 
「もっと慣らさないとね…痛いのは嫌だろう?」
 
「嘘…さ。…焦らして……喜んでるクセ…に」
 
 数本入れられた指を抜き差しされるたびに響く卑猥な音に頬を染め、親切心を装った道徳の問いに涙を溜めた瞳で睨みながら言い返した。
 
「滅相もない。私は天化に辛い思いをさせたくないだけだよ」
 
 道徳は微笑んで天化の言葉を受け流し、少年自身を暖かい舌でくまなくくすぐる。

「はぁん!…う……くぅ」
 
 指の腹で先端を撫でて甘噛みしてやると、快楽を追うように裸身はくねり、唇からはあられもない嬌声をあげた。はちきれんばかりに膨らん
 
でも、根元を締め付けて放つことは許さず、内部を広げるように指を動かし続ける。
 
「ひう…ぁ…あ……」
 
 悲鳴じみた声を零しても、達することはできない。ひどくもどかしくてどうしようもないのに、もっと焦らされて悦楽に溺れたいとも考えてしまう。
 
「そろそろいいかな……」
 
 じっくりと自身を受け入れる秘部を探り、絡み付いてくる内壁の具合から道徳は天化の膝裏を掴んで足を広げさせた。唇を啄ばみながらゆっ
 
くり挿入していくと、天化はそれに合わせて息を吐き身体の力を抜いて全てを預けてきた。こんな時、どれだけ天化が自分の事を信頼してくれ
 
ているのかを感じることができて、ひどく嬉しい。
 
「…くぅ……あ…うん…」
 
 存在を主張するように内から圧迫する彼自身は、天化が落着いてきた頃を見計らい擦り上げ突いてくる。
 
「は……ふぅん…もっと…コーチィ」
 
 道徳の僅かに汗ばんだ背に腕を伸ばし、しっかりと抱き締めた。足を腰に絡みつかせ、より深い快楽を追い求めるように腰を揺らめかせた。
 
 突き上げる動きが激しくなるにしたがって、室内に湿った音がこだまする。最奥まで潜り込んでくる楔を締め付け、道徳の胸に顔を埋める。
 
 微かに聞こえてきた言葉に応えてしっかりとしがみ付き、彼の耳元に囁き返した。
 
「師父、師父…大好き!」
 
 分け入り、引き出される動きに頭の芯が痺れてその感覚とそれを与える一人の男のことしか考えられなくなる。奥へと突き入れられると、知ら
 
ず知らず引き止めるように締めてしまう。そうすると余計に快楽が深まっていくようだった。
 
 天化の頬や唇に何度も唇を落とし、手を握って指を絡み合わせる。それに応えて握り返してきた瞬間、2人は互いの熱を吐き出した。
 

 行為の後、さっさと眠ってしまった天化とは対照的に道徳は後始末をし、寝酒を飲んでいた。だが、どうしようもないほどの眠気に襲われて杯
 
を落としかけ、慌てて持ち直す。ここまでくたびれている自分に苦笑を零して、もぞもぞと天化の横に潜り込んだ。
 
 灯りを消しに行くのも面倒で術で消してしまい、天化を腕の中に収め
て道徳は瞳を閉じた。 
 明日からはまたいつも通りの生活が始まる。
 
                                                                       2000.4.7/2001.4.28