「明日への扉」はオフでは「Butterfly(完売済)」というタイトルの本で出し、その後改稿して「Refrein(完売済)」にて再録しました。
原作ベースの「地上の星」でも初期の話になります。
「Refrain」では高橋ジンライ様に表紙を描いて頂き、「明日への扉」にて登場する花火のシーンをイメージに取り入れて下さいました。
「Butterfly」はオフ本でもヒカ碁では二冊目で、「地上の星」としては初めての本でもあったので、思い出深い話です。
タイトルについては、蝶のようにひらひらと飛んで、アキラにとって掴み所のないヒカルをイメージしたような気がします。
今回再度見直すにあたって苦笑を禁じ得なかったのは、ヒカルがこの時点で既に女王様だったことですね(乾笑)。
私としてはお姫様を目指していたのに、全然そうはならず、すっかり最強路線を突き進むようになってしまいました。
反面、アキラさんはへたれ街道まっしぐらです。
攻として面目躍如できるように、今後頑張って貰いたいですね(笑)。
アキラはヒカルの手首を掴んで強引に引き寄せると、腕の中から逃れられないようにしっかりと抱き締める。顎に手を添えて上
向かせ、激情に煌いているヒカルの瞳を逸らさずに見据えた。
こんな場合だというのに、怒りを宿して輝いている双眸が、流れる星のような美しさで見蕩れてしまう。
出会った頃から、とうの昔にアキラの心はヒカルに奪われていた。分かっていたことだった。忘れていたわけでもない。
認めていても、恋に繊細で、奥手で、純情すぎるが故に一歩を踏み出せなかっただけだ。
ヒカルの瞳を見詰めているうちに、愛しさがとめどめもなく次々と、終焉などないように溢れてくる。自分でも驚くほど有態で素直
な気持ちで、唇から真っ正直で一途な想いが静かに紡がれた。
「ボクはキミが……進藤ヒカルが好きだ……。キミを…愛している」
一旦言葉を切ってヒカルを見詰めていると、わき出る想いが自然と唇にのせられる。
「人が人を好きになるのに理由なんてない。例えキミが何者であろうとも、進藤ヒカルであることには変わりない。進藤ヒカルだか
らこそ、ボクはキミを想い続ける。ずっと……ずっとだ…進藤」
僅かに唇を戦慄かせ、吐息が届くほど傍に居るヒカルに、アキラは心の赴くままに口付けた。
とても不慣れな、不器用で無骨な触れ合うだけのキスであったというのに、ヒカルも応えるように瞳を閉じる。
花火の音も残光も、足元にある板の感触も、風が流れる感覚すら届かない。ただ確かに感じられるのは、触れ合った箇所から
伝わるアキラの体温だけだった。
角度を変えて幾度も触れ合う口唇は、徐々に深いものになっていく。
息をするのが苦しくて、微かに開くとアキラの舌が咥内にするりと滑り込んできた。不思議と嫌ではなかった。
むしろ、奇妙な浮遊感と頭の奥が痺れてくるような感覚に身体の力が抜けていく。
アキラのシャツに縋りついていた手も、掴んでいられなくなってきた。背に回した腕もただ添えるだけになってしまっている。
「……好き………進藤…キミが好き……大好き……愛してる…進藤……」
唇が離れる一瞬ごとに、熱にうかされたようなアキラの囁きが漏れてくる。その声が堪らなく心地いい。
身体の芯が蕩けて疼くように熱い――もどかしい熱さだ。冷ましたいと思いながら、更に熱さを求めたくなるような、複雑でいて魅
惑的な感覚が身体の奥からせり上がってくる。
かくりと膝の折れたヒカルの身体を腰に腕を回してしっかりと支え、ゆっくりと本殿の板敷きに横たえた。
口付けを交わしながら、アキラはヒカルの上にのりかかる。ヒカルは自分がごつごつした板張りの上に倒されていることも、アキ
ラが伸しかかっていることにも、初めての深い口付けに手一杯で気付いていない。
アキラ自身が、ヒカルを体勢としては押し倒してしまっている事実に、無我夢中で全く理解していなかった。貪るように味わうキス
に、完全に酔ってしまっていたのかもしれない。
「…んぅ………は…ぁ…」
唇が僅かに離れる度に細い息が零れる。その吐息すらも名残惜しむように、アキラは更に深く口付けてくる。
腕を上げているも億劫になってきて、ヒカルはぱたりと板敷きに下ろした。そうすると、もう指一本動かす力もなくなってしまった
ように動けなくなる。閉じた瞳の奥に花火の光を感じながら、生まれて初めて知る甘い感覚に身を委ねた。執拗ともいえるほど長
く深い口付けだというのに、嫌だとも疲れたとも思わない。ただアキラの温もりが安心できて欲しかった。
不意に、足元から涼しさを感じてヒカルの意識は半ば現実に引き戻される。
ゆるりと太股を撫でられて、ぞくりとするような奇妙な感覚が走り、一気に酩酊していた意識が覚醒して瞳を見開いた。
大輪の光の牡丹が、アキラの頭越しに咲いている。幾つも、幾つも、咲いては消え、流れていく様が見えた。
視線を下に戻すと、アキラの手が浴衣の裾を割って、ヒカルのすんなりとした足に触れていた。そこからじんわりとした熱が広
がってきて、思わず甘い吐息を零しそうになり、ヒカルは大いに焦る。
(………やべぇっ!!)
性の知識が極端に希薄なヒカルには、何が起こっているのか殆ど理解できていなかったが、本能的にこの状況が非常にまず
いことだけは分かった。
人気がないといっても外だ。しかも神社の境内で、ここは本殿なのである。こういうコトをするには場違いだし、不謹慎だ。
しかしアキラはこれまで抑えていた分、理性の箍が完全に外れてしまっているようで、止める気配もなければ今の状態にすら
全く気付いていない。情熱的で一本気な性格なだけに、より一層拍車がかかっている。
ちょっとやそっとのことでは正気に戻らないだろう。それどころか触れてくる手と唇は益々熱を帯びてきて、ヒカルが取り戻した
理性を再び流してしまいそうな感すらあった。
正気に戻すためにもう一度殴りつけるにしろ、この体勢では顔になってしまう。
アキラの顔は気に入っているから気が引けるし、身体にも力が全然入らない。だがここで何とかしないと、アキラは最後まで
コトに及ぶ可能性が高い。理性が飛んでいる今なら尚更だ。
温かなアキラの掌が淀みなく動いて、膝から上の太股を撫でた。途端にヒカルの足がピクリと震える。だが、それがヒカルに
とっては一筋の光明となった。すっかり息も上がっているし身体に力も入らない。下手をしたらこのまま済し崩しになってしまっ
ただろうが、コレにかければなんとかなるかもしれない。
(…足…何とか動くかも……)
ヒカルはアキラが触れていない片膝を立てて、彼の腹をぐいっと押しやった。途端に、アキラの瞳がはっとしたように見開か
れ、ヒカルの眼と視線が絡み合った。
さっき殴った箇所を膝で押したから痛かったのかもしれないが、これくらいは大目にみてもらいたい。
何せ神社の本殿という神聖な場所で、不埒な真似をされる瀬戸際だったのだ。こっちだって必死である。愛の営みは神殿で
するべき神聖な行為という考えもできるのだが、今のヒカルの心境ではここで全部されるのは願い下げだった。
果たして、起死回生のヒカルの手にアキラはすぐに正気を取り戻したらしい。唇を重ねたままどこか茫然とヒカルを見やる切
れ長の瞳は、いつものアキラに戻っている。慌てて合わさった唇を離した。
「塔矢、どいてくんねぇ?」
「あ…すまない」
キスこそ止めたものの、まだに伸しかかったままでいるアキラに言うと、慌てて身体を上からどける。
素直にアキラが脇に座っても、ヒカルは動かない。――というよりも動けなかったのだ。身体の感覚が妙に不明瞭で、疲れて
いるのか痺れているのか、どうにもこうにも億劫で何もする気がおきなかった。
板敷きの上にぎこちなく座り直して、アキラはおずおずとヒカルの頬に手を伸ばす。
ヒカルからの許しは得ていないが、今は触れてもいいという気がした。
白皙の肌は夜目にも鮮やかで、滑らかで気持ちいい。
アキラの行動を咎めることなく、ヒカルは触れてくる手に無言のままうっとりと瞳を閉じている。
(……蝶みたいだ…)
簡素な板張りの上に四肢を投げ出しているヒカルは、まるで羽根を大きく広げた青い蝶のようだった。花火の閃光に照らし出さ
れるその姿は本当に綺麗で、我知らず見惚れてしまう。
長いキスで唇は赤く色付き、縁側に腕を広げ、しどけなく捲れた裾は大きく開いていた。孔雀の羽根のような純白の花模様で飾
られた青い浴衣の裾からは、真っ白な足が剥き出しになっていて、扇情的ですらある。
アキラは唐突に芽生えた罪悪感に、居心地が悪くて視線を逸らした。自分がしようとした行為が何か分かっているだけに、今更
誤魔化すように裾を直すのも気が引けてしまう。だがこのままの状態でいるのも眼のやり場に困るのだが。
そんなアキラの思いをヒカルは察したのか、億劫そうに起き上がって裾を正して再び大の字に寝転がった。
どことなくほっとして、アキラはヒカルの頬や髪にさっきよりも少し大胆に触れて撫でてみる。擽ったそうにヒカルは小さく笑い、悪
戯っぽい光を瞳に湛えてアキラを見上げてきた。
「スケベ」
「………否定はしない」
苦笑を零して素直に頷くと、ヒカルが微笑んで砂色の瞳を緩く閉じたのを合図に、今度は啄ばむような柔らかな口付けを落とした。
唇が離れても視線を合わせたまま、間近にある少年の綺麗な容貌を見詰める。
「好きだよ、進藤」
「うん」
ヒカルは素直に頷いたが、それはアキラの望む言葉ではなかった。
アキラが欲しいのはヒカルの気持ちをちゃんと聞くことなのである。
「キミの答えは?」
性急ともいえる早さで返事を求めてくるアキラに、ヒカルは口元に笑みを刻んでゆっくりと身を起こす。
「……塔矢……おまえ碁をやめないよな?」
境内に下りて大きく伸びをすると、本殿の階段に座ったままのアキラを振り返り、突然訊いてきた。
「愚問だね。一時のキミじゃあるまいに、あり得ないな」
アキラは分かりきったことを訊くなとでもいうように、眉を顰めて答える。
「まぜっ返すな。それよりどうなんだよ?オレは絶対碁をやめないから、塔矢もやめないって約束しろよ」
俯いて微かに震える声音で要求してくるヒカルは、今にも泣き出しそうに見えた。
何故今更そんな事を尋ねるのか、敢えて聞こうとは思わない。聞くまでもなく、当然の答えを返せばいいだけのことなのだから。
「進藤、碁は対局者が居なければ打てない。一人では神の一手には近づけない。キミはボクに碁をやめないと以前も言ってくれ
た。ボクもやめないし、やめるつもりもない。キミもボクも、碁を続けていく限り一人になんてなどならない」
階段から立ち上がってヒカルの傍に行くと、アキラは対局に挑むような鋭い眼でヒカルを見詰める。
「ボクがキミを一人にさせないから」
しっかりと重なり合った目線を逸らさぬまま、淀みなくアキラは言い切った。
「………うん……」
「神の一手を極める道に、終わりなどないんだ」
「ああ、おまえとの腐れ縁もずっと続くってわけだな」
可笑しそうに笑って顔を覗き込んでくる少年に、大仰に溜息を吐きながら肩を竦める。
「キミは全く……殊勝な態度になったかと思ったら、人が真面目に話しているのに……」
ヒカルは悪びれた風もなく頭の後ろで腕を組むと、アキラを振り返ってきた。
「オレも大真面目だぜ。一生おまえと一緒に居てやるって言ってんだもん」
「はぐらかすな進藤っ!!それはさっきの返事になっているようでなっていない!」
焦れて声を荒げるアキラを、ヒカルは先刻激昂した時と寸分違わぬ鋭い目線で射抜く。
「バカ!おまえとずっと碁を打つのは最初から決まってんだろっ!?……返事は別にあるぜ――来いよ」
言うが早いか、アキラの襟首を掴んで皺になるにのも構わぬ勢いで引き寄せた。視線をしっかりと絡ませると、躊躇なく唇を合
わせた。突然の行動に大きく瞳を瞠って驚愕するアキラの耳元に、ヒカルは離れ際に小さな声で告げる。
その言葉は最後に打ち上げられた花火の音に掻き消されるような微かな囁きであったが、はっきりと耳に残るものだった。
さらさらと零れ落ちていく黄金の滝の下で、もう一度触れるだけの口付けをすると、ヒカルは素っ気無く身を離す。
唇を手で覆って真っ赤になったまま硬直しているアキラに、してやったりとばかりの会心の笑みを向け、踵を返してさっさと神社
の奥に向かって歩き出した。
唖然としていたアキラは気付かなかったが、ヒカルも負けないくらいに首筋まで赤く染めていたのだけれど。
浴衣の後姿から見えるほっそりとした項が微かに赤くなっている様は壮絶に色っぽい。
それを確実に瞳に映していながら、理解できる余裕がなかった。アキラは茫然と立ち尽くしていたものの、少し先まで歩き進んだ
ヒカルに気付くと、我に返って慌てて追いかけ始める。
「し……進藤!もう一度言ってくれないか?」
「やだね。ちゃんと返事したんだからいいだろ」
「……そ…それは確かに聞いたけど……。ボクとしては何度も聞きたいんだが……」
舌を出して悪戯っぽく拒否するヒカルの愛らしさに頬を染めながら、アキラは尚も言い募った。
「しゃあねぇ…じゃあ、いつか言ってやるよ」
「いつかだって!?待てるわけないだろう!」
いきり立つアキラを無視して、ヒカルはどんどん先へと歩いていく。その後をアキラが憤然とついてきていた。
「花火も終りだな、そろそろ帰ろうぜ。検討すんだろ?おまえん家で」
「誤魔化すなっ!!『いつか』というのは『いつ』なんだ!?進藤!」
「いつかはいつかだよ!そのうちだ!バカッ!!」
「……バ………っ!?」
以前似たようなやりとりをしたというのに、全く懲りずに二人は同じようなことを繰り返していた。ただ一つ違うのは、反論しかか
ったアキラの唇が、そのまま言葉を紡ぐことなく閉ざされた点である。
「帰って検討するぞ。おまえが送る約束だったろ?」
ついさっきまで触れ合っていた唇の温かさが残る口元を押さえ、うろたえて激しく焦っているアキラの襟を放すと、ヒカルは当り
前のように尊大な態度で自転車の荷台に腰かけた。
「はやくしろよ」
「………あ、うん」
「おまえ荷物忘れてねぇだろうな?」
アキラは胸の鼓動の高鳴りを抑える努力を放棄して、頷きながら無意識に持っていた鞄を前籠に積み込む。
あんな風にヒカルがアキラを引き寄せる行為はしばしばある。スーツだとネクタイを掴まれるし、普段着の時は襟元や胸倉を
掴まれる。でも今日のように、一日に二度も立て続けて、しかもキスまでされるというのは経験上なかっただけに驚いた。
ヒカルを見下ろすと、彼は俯き加減に横を向いていて、顔を見ることができない。
今まで気付く余裕も全くなかったが、ふと考えてみるとヒカルはアキラとさっきからずっと眼を合わせていないのだ。よく見ると、
首筋がほんのりと赤くなっている。どうやら、羞恥を感じて照れていたのはアキラだけではなかったらしい。
「もうのせたよ。……でもまだ一つ忘れていることがあったな」
「何だよ?」
怪訝そうに顔を上げたヒカルに屈むと、アキラは細い身体を抱き締めて唇を重ねた。
「………キミへのお返し」
「おまえなぁ…」
不意打ちのキスに頬に朱を散らして睨みつけ、報復とばかりに襟元を掴んで引き寄せる。ヒカルはアキラの顔を間近から覗き
込むと、獰猛な虎の瞳を煌かせ、魂を奪い取るような綺麗で挑戦的な微笑を浮かべた。
「覚悟してろ。一生苦労させてやるからな」
「望むところだ」
竜の持つ傲慢さもそのままに、不敵な笑みすら湛えて、しれっとした表情でアキラも受けて立つ。
そうそうヒカルに振り回されてばかりもいられない。返せる時に返しておかなければ。
胸に訪れている照れ臭さと、幸福感にのんびり浸っていては、相手に一歩前に出られてしまう。
『恋愛』という名の永遠の追いかけっこ勝負の始まりを告げる合図は、初めて出会った日に鳴らされていた。これは囲碁の勝負
とある意味似ている。惚れぬいて、先に投了してしまった方が負けなのだ。
恋愛は惚れた方が負けだという。本当は既にお互いに『敗北』を認めてしまっているのだけれど、そんな事はおくびにも出さない。
何故なら彼らは負けず嫌いの意地っ張り、常に勝利を目指す棋士なのだから。
互いが互いに勝てるようになるまで、相手に対する想いは譲らず、拮抗した鬩ぎあいも終わらない。
「行こうか」
「ああ」
腰に回ったヒカルの腕の確かさにアキラはうっすらと微笑むと、走り始めた。二人の頬は火照ったように赤くなったままでいたが、
風に撫でられる度に少しずつ熱が収まるようにひいていく。
ヒカルはアキラの鼓動を感じながら空を見上げて、恒久の光を放つ星々を瞳に映す。果てしない道を歩む自分達を見下ろす、
久遠の輝きを。
坂道を下る風が気持ちいい。後ろを振り返っても、この坂を下る時一緒に歓声を上げた人はもう居ないけれど、ヒカルの中には
確かに彼の残してくれたものが息衝いている。彼を喪ってしまったわけではないのだ。
そして、佐為が残してくれたものはもう一つある――それはアキラだ。アキラが居なければ、ヒカルは今もこうして囲碁を打って
はいない。アキラとの出会いは、佐為が居なければ実現しなかったことだ。
別の意味で考えれば、ヒカルが居なければ佐為が再びこの現世に復活することもあり得なかったのである。
出会いは偶然のようでありながらも必然であり、宿命だった。誰かが欠けても為し得ない。過去から未来への歯車は回らない。
星と月の光の下、輝くのは夜空の花火だけではない。地上に居る一つ一つの命の星もまた輝いているのだ。
温かな体温と感じる生命の証に応えるように、ヒカルはアキラが欲しがった言葉をもう一度囁く。
しかし今度はアキラの耳にそれは届くことなく、風に流されて満天に輝く宇宙へと吸い込まれていった。
ヒカルの告げた想いを知るのは、アキラと花火と夏の夜空、そして風のみ。
他は誰にも知られない、彼らだけの秘密。
2003.8.14 脱稿/2007.4.22 改稿/2009.10.29 再改稿