V 蜜月
アキラが屋敷に滞在するようになって、何事もなく一週間が過ぎた。その間に、虎のヒカルと人間のヒカルのギャップにも慣れ、眼
の前で変身される度に一々驚いたりすることもなくなった。
初日に屋敷に戻った時には、奈瀬とあかり、それから社清春と名乗る少年が居たことに違和感を覚えたが、すぐ理由に合点がい
った。表面上は虎に怯えや警戒を見せなかった執事達だが、本心としては恐怖を感じていたに違いない。
アキラと虎のヒカルが一緒に居ると、密かに武器を持って様子を窺っていたこともあったほどだ。
傍に居る大人にとっては当然のように、虎がアキラを襲うことを想像して、不安を感じていたのだろう。
普通の感覚を持っている人間なら、ここでヒカルやアキラの世話をすることに納得するのは難しい。成獣に近い虎が人間に懐くな
ど有り得ない話だ。いつ襲うのか分かったものではない。
例え大人しいと分かっていても、飼い馴らされた猫ならいざ知らず、相手は野生の虎なのである。
自分達に対して、いつ牙を剥くのか分かったものではない。虎の獰猛さもさることながら、優れた狩猟能力を持つ運動神経や敏捷
性は、例え銃を持っていても素人が太刀打ちできるレベルではないのだ。
狩猟本能の発達した虎が、無防備な獲物を一撃必殺で仕留められないはずがない。
大きな顎で噛み付かれ、強力な前肢で薙ぎ払われれば、人間など一撃でひとたまりもないのである。
誰だって自分の命は惜しい。主人からの命令を受けて来ても、人を襲わないと太鼓判を押されていても、虎と居れば常に命の危険
に晒され続ける。大丈夫だと自分に言い聞かせても限界はある。猛獣専門の飼育係の経験もない者が、そんな恐怖や不安と戦わね
ばならない職場に毎日居るなど、大概は神経が保たない。
人選の質こそ常に高かったが、実際、十年の間にメイドも執事も何人も入れ変わっていた。三日と経たずに耐えきれず、別の場所
に異動させて欲しいと上役に泣きついていた者も珍しくない。
その為か、執事やメイドが居なくなったことに対してさして疑問を感じなかったし、彼らが居ることを許されたのも理解できた。
奈瀬、あかり、社の三人は、ヒカルが虎になったり人間になったりすることに対して少しも驚かない。
彼らにとっては、当り前のことなのである。
あかりと奈瀬は最初会った時にそれとなく話しながらほのめかしていたし、社もヒカルとは旧知の仲らしいのだ。ヒカルの能力は吹聴
してまわるようなものではないし、知っている者が傍に居る方がずっと安心できる。
むしろヒカルにとっては、何も知らない執事やメイドが傍に居るよりも、気心の知れた三人と一緒の方が気楽なのだろう。
ヒカルと彼の世話係と称する二人の少女と、料理専門と称する関西弁の少年との関係に益々謎を感じたが、誰もはぐらかすばかり
で答えようとはしない。もの言いたげな表情を見せることもあるから、彼らとしては話してしまいたいと思うこともあるのだろう。
けれど、答えないというか答えられないのは、ヒカルがまだ教えるなと意思表示をしているからだ。それだけは確かだった。
彼らとヒカルは対等な間柄でありながらも、強固な命令や指示を下されると、ヒカルに対して逆らえないらしい。
主従関係ではないが微妙で複雑だと窺える。それでも、彼らがヒカルの意志を一番に尊重していることは間違いない。家族のような
親愛の情をもって、接していることも。
アキラはボートを漕いで岸から離れた場所まで来ると、大きく伸びをして寝転がった。空を見上げると雲がゆったりと流れ、遠くから
木々が梢を鳴らしているのが聞こえる。
ゆらゆらと湖面に浮かぶボートは、ゆりかごのように優しく揺れている。湖を渡る風は涼しくて心地いい。
こんな風にのんびり過ごすのは久しぶりだった。屋敷に着いて約一週間、アキラはとにかく宿題を片付けるのに専念していたのであ
る。この屋敷で滞在する時は、毎回のように宿題を最初の一週間で一気に片付けることにしているのだ。
終わらせた後は、ひたすらヒカルと一緒に過ごす。後顧の憂いを絶ってからでないと、アキラとしては落ち着いてはいられない。
だからヒカルが寂しがっても構って欲しがっても、心を鬼にして宿題を終わらせることにしている。
気合を入れてすれば、早ければ数日で宿題など片付く。後は夏休みが終わるギリギリまで、ヒカルと過ごすのだ。
人間のヒカルも、虎の時と同じようにアキラが宿題を片付けていると、盛んに傍をうろついてはもっと自分を構えと主張しにきていた。
やはり同一人物であるからか、アキラの気を引こうとしてやることが殆ど同じで苦笑を禁じえない。
机に噛り付いて辞書をひいていると後ろから抱きついてきたり、本を見つけにくい場所に隠したり、妨害工作は様々だ。虎の時と同じ
ように、結局怒れずに休憩と称してヒカルと過ごしてしまうのも変わらない。ヒカルがあれこれとアキラの注意を引かなければ、もっと早
くに宿題を終えることができた筈なのだが、そこはそれ、ということなのだろう。邪魔をするのもアキラと共に居たいが為なのだから。
ヒカルと一緒に居る時間は新鮮で、一日など瞬く間に終わってしまう。夏休みという期間が過ぎればまた離れるのだと思うと、落胆せず
にはいられない。一層のこと、日本に帰らずにずっと居たいとすら思う。
両親はきっと許してくれないだろうが、それでもヒカルからは離れがたい。どうにかして、ヒカルと一緒に居る方法を見つけたい。
人の姿のヒカルと会って、アキラは益々その思いを強くしている。しばらくアキラは自然の息吹を直に感じながら瞳を閉じていた。
まだ学生で親の庇護の下にいる身では、こんな願いは我侭でしかない。けれどアキラは、そう願わずにはいられないのだ。
ヒカルと共に居られない生活なんて、想像するのも嫌だった。子供だから短絡的に考えるのだと思われるのは業腹だが、駆け落ちを
してでもヒカルの傍から離れたくないと思う。大人は愚かだと、若気の成せる思い込みだと笑うかもしれない。
だが、アキラがヒカルを想う気持ちは本物なのだ。誰に対しても、譲れるものではない。
瞳を開けて身体をゆっくりと起こして周囲を見回すと、少し風に流されたのか屋敷が遠くなっていた。肉眼で見えるほどだが、おもちゃ
の家のように小さくなってしまっている。それでも広大な湖の中では、岸と離れている距離としては短い。
周囲にある山と森までの距離になると、その数十倍は軽くある。湖面は鏡のように澄み渡り、山や森を鮮やかに映していた。
下を見れば、すいすいと泳ぐ魚の姿も視認することができる。
透明度が非常に高いお陰で、随分深い場所にある藻すら見ることが可能だ。浅瀬なら泳ぐことは勿論、飲料水として使用することも
できる。周囲が深い森に囲まれているため、流れこむ川の水も澄んでいるだけでなく、湧き出る水も汚れていないからだろう。
日本の湖でも、これほどの透明度はないに違いない。天然水でミネラルも豊富なので、飲んでみるととても美味しい。
屋敷で使用する水は、湖に流れこむ川の水を利用していると以前聞かされたことがあるから、きっと同じ種類のものだ。
余り離れすぎるのもまずいので、岸に近付けようとオールを持ちかけたが、視界の隅に走った姿に手を止める。
森の中から一匹の虎が湖の中に飛び込み、こちらに向かって泳いでくるのが見えたのだ。すいすいと泳ぐ速さはかなりのもので、下
手な大人よりもずっと上手に見える。
人間の感覚では猫科の虎は水を嫌うように思いがちだが、実は違う。虎は意外にも水浴びも好むし、泳ぐのも下手ではないのである。
アキラには近付いてくる虎がヒカルであることは一目で分かった。だからこそ漕がずに待っていたのだが、一向に変身する気配がな
い。ほどなく傍まで着いて水面から顔を覗かせると、ヒカルは虎の姿のままでボートの縁に濡れた前脚をかけた。
いくらアキラが乗っているとはいっても小さなボートである。大きな船なら虎が一匹乗ろうとしたところで、少し傾く程度で済むが、二、三
人乗り程度のボートでは、虎の加重が一点にかかれば転覆するのは火を見るより明らかだ。
アキラは水着こそ着ているが、ライフジャケットは着用していない。前脚が掛かった瞬間、湖に落ちることを想定して身構えた。
だが、湖面からふわりと飛び出てくると同時にヒカルの身体はアキラより幾分小柄な少年のものに変わっていた。
素っ裸のヒカルが眼の前に現れて、アキラの顔はみるみる赤く染まっていく。
ここでの生活に慣れたといっても、一つだけアキラには慣れることができない事象があった。
眼の前で少年に戻ったヒカルの、全裸の姿である。
「ふ、ふ、服を着ろ!進藤!」
水滴を垂らして上がってきたヒカルを見て、すっかり裏返った声で注意するが、ヒカルはいつも通りにあっけらかんとしている。
「ええ〜!?いいじゃん、別に。面倒くさい」
アキラはオールを放し、掌を前に翳してヒカルから眼を逸らしながら、必死になって後ずさる。あられもない姿のヒカルの傍に居たら、
自分が何をしてしまうのか自信が持てない。
「め、面倒臭いとかそういう問題じゃない!当り前のことだっ!」
悲しいかな、ヒカルはアキラのお小言などおかまいなしだった。
身体から水を滴らせたまま平然と歩き、ボートの端にまで下がったアキラの眼の前にちょこんと座って、顔を覗き込んでくる。
お陰で、アキラからはヒカルの身体の全てが余すところなく見えてしまう。後れ毛が貼り付いた線の細い首も、愛らしい胸元の突起も、
ほっそりとした足腰も、淡い恥毛の影に隠された部分すらも。
アキラにしてみれば災難なことに、何もかもだった。眼の保養もし過ぎれば毒になると言えるほど凄い光景である。
何とかして舌を動かそうとするが、声も出ずにただぱくぱくと唇を動かすだけが精一杯だ。ヒカルは不思議そうに首を傾げている。
うろたえて焦るアキラの行動の意味が分からないらしい。
このまま頭に血が上って鼻血でも吹いて倒れられればまだ幸せだったかもしれないが、生憎とアキラの鼻の粘膜は頑丈なようで、密か
な願いに反して出血することはなかった。二人分の体重が端に寄っているためか、湖面がやけに近く感じる。
このまま転覆するかもしれないと、奇妙に冷静な脳のさる部分がそんな事を考えているが、ただの現実逃避にすぎない。
殆ど日焼けしていない白い肌を鮮やかな桜色に変えて、視線をあらぬ方向に彷徨わせてヒカルから引き剥がした。
アキラにとっては虎と一緒に生活することも、少年のヒカルと過ごすことも楽しくて堪らないが、こればっかりは神経が保たない。
心臓に悪いことこの上なかった。
ガチガチに固まって顔を背けた少年の頬を両手でやんわりと挟み、ヒカルは油の切れた人形の首を元に戻すように正面を向かせる。
自分が黒い瞳に映った満足感に微笑み、間近に顔を寄せた。
頬に触れたヒカルの手の柔らかさと暖かさ、そして鼻腔を擽る甘い香りに頭がくらくらする。このままヒカルを思うさまに抱き締めたくな
る衝動を抑えるだけで一苦労だった。
「なあ……塔矢、キスしよ?」
リップグロスも塗っていないのに、魅惑的に光る唇が誘惑をのせてアキラを誘いかける。我知らず、生唾をごくりと飲み込んだ。
艶光るヒカルの唇に、視線が釘付けになって離せなくなる。心臓が激しく脈打って破裂しそうだった。
ヒカルと口付けを交わすのは初めてではない。一週間前に泉でしたし、その後にも何度かしている。虎の姿のヒカルとじゃれあいの延
長で戯れのようなキスをしたこともあった。虎の姿の時はアキラの感じる緊張が薄らいで無防備になってしまうからか、ヒカルの頬に口
付けたり大きな口の端にしたりするのも、ほんの少しも躊躇うことはない。
だが人間のヒカルに対しては別だった。自分からキスすることはおろか、触れ合うことすらまともできない。ヒカルに対して性的な欲望
を抱いてしまう後ろめたさもあり、どうしても緊張が先に立ってできないのだ。
ヒカルにはそこが不満らしく、人間の姿でも虎の時と同じかそれ以上に触れて欲しいと態度で示してくる。
積極的に口付けを求め、アキラがしないと自分から触れもする。
アキラが微動だにせずに押し黙っていると、ヒカルは指先でやんわりと頬を摘んで唇を拗ねたように尖らせた。
「塔矢はオレが嫌い?」
「き、嫌いじゃない!嫌いじゃないよ、進藤!」
首を左右に激しく振って否定すると、花が綻ぶように笑う。
「ホント?」
たったそれだけの表情の変化で、自分の心も喜びで溢れそうになった。ぎゅっと抱き締めて口付けたくなってしまう。
「う…うん。その……むしろ好き…だよ」
今にも消え入りそうな声で告げると、ヒカルは益々嬉しそうに顔を輝かせる。こんな表情やヒカルの喜ぶ姿を見ると、自分を押さえられ
なくなってしまいそうで困るのだが、言わずにいられない。ヒカルの幸せはアキラにとっても幸せだから。
「キミを……愛してる」
たった一週間前に会った相手に告げる言葉ではないと分かっている。けれど、それはアキラにとっては裏切られない真実の想いだ。
正確には十年来の付き合いではあるのだが、アキラがこれまで会ってきたのは虎の姿のヒカルであって、少年ではなかった。
言葉は交わさなくても心は通じ合っていたと思うが、はっきりと恋愛感情を抱いていると自覚したのは、少年という真実の姿を晒したヒ
カルと会ってからなのである。
十年前に命を救われ何度も会ってきた虎でもある少年に、恋を自覚したばかりであるからこそ、アキラの緊張は中々解れないのだ。
だからこそせめて言葉で伝えたいと、アキラはヒカルに想いを告げる。仰々しいものであっても、心からの想いなのは変わらない。
ヒカルはほんのりと頬を赤く染め、幸せを体現したように綺麗な笑顔で微笑むと、そっとアキラに唇を寄せてきた。
「オレも……おまえだけだ」
「うん…愛してるよ」
甘い口付けに頭がぼんやりする。舌を絡ませて唇をなぞり、角度を変えて何度も味わった。
自分の身体が熱もってきているのが分かっていたが、どうしても離れることができない。もっとヒカルに触れたかった。
知らず知らずのうちに自分をボートに押し倒そうとしているアキラの肩を、やんわりと押し返して止めながらヒカルは応え続ける。
アキラが今すぐにでも欲しいのは確かだが、彼と初めて抱き合う場所としては、さすがにここはまずいだろう。以前のように自ら招き入
れる気持ちになってくれるまでは、我慢するしかない。
その気になれば、若いアキラを誘惑して理性の箍を外させることなど簡単にできる。だがヒカルはそんな真似はしたくない。
初めて出会い、想いを通わせて肌を重ねた夜に約束した、あの決まり事をアキラがしてくれるまでは、待つと決めているから。
彼と初めて肌を重ねたのは遥かな昔のことだ。でも鮮やかに覚えている。あの約束は、今でもヒカルの中で息衝いている。
『窓を開けて待っているから、必ずおいで。約束だよ』
初めてこの地で会った時も、戻ってきた時も、二人の間だけの秘められた決め事は変わらなかった。互いを想う愛しい気持ちも。
(ずっと、ずっと、おまえだけを待ってたんだ…)
何千回と逢瀬を重ねてきたけれど、アキラはこれまでの中で一番美しく心も綺麗で穢れていない。
この地球の自然の中に当り前のように溶け込み、同化している。
ヒカルにとってはアキラほど自分に合う相手は居ない。
(ちゃんと……還ってきてくれた…)
ヒカルが最も愛する人が、昔と変わらず、いや以前以上に美しくなって戻ってきてくれた。大抵の人間は転生の度に少しずつ魂が
変容していくものだが、彼だけは違う。
アキラはそれまでの状態を維持しながら、どんどん綺麗になって、ヒカルが見つけやすいように輝きを強めていく。
別れの辛さに出会いすら諦めようとするヒカルが求めずにいられないほど、転生の度に美しさに磨きをかけ魅惑的になっていく。
(だって、やっぱり他の奴にとられたくねぇもん)
綺麗なアキラに人間が群がるのは我慢できなかった。彼に惹かれる多くの者のうち誰かが自分のものにしようとするかもしれない。
アキラがどこの誰ともしれない輩のものになるなど許せなかった。
だからヒカルはいつもアキラの傍に行ってしまう。出会いがあれば別れがあると知りながら、彼と一時の逢瀬による幸せを夢みて。
そして身を裂くような別れに号泣し、後を追うのだと我侭を言っては皆を困らせてばかりいる。
泣きながら待って、待ち続けて、諦めようといつも思う。
ヒカルと肌を重ねたら、彼はヒカルだけのものになってしまう。家族とも引き離し、ヒカルと共に生きる選択を嫌でもさせなければなら
なくなる。そんな事をいつもさせるわけにはいかない。どんなに辛くても、最初から出会わなければいいと、密かに彼の一生を見守って
いればいいと自分に言い聞かせるのに、学習能力のない自分はいつも我慢できない。
会いたくて、触れたくて、声を聞きたくて、気が狂いそうになる。
最後は、せめて一目姿だけでも間近で見たいと、隠れてこっそり傍に行ってしまう。でもそうなったら駄目なのだ。
目聡い彼はヒカルを必ず見つけてくれるから。
彼が記憶を残していないことは一度もなかった。眼が合えばすぐに抱き締めて愛を囁いてくれた。来るのが遅いと怒られもした。
一度だけでも会えたのだからもう止めよう、次に会ったら行かないでおこう、何度言い聞かせても同じことだった。
逢瀬を重ねれば「次はいつ来る?」と彼は尋ねてくれる。
聞けば、嬉しくなって約束をしてまた会いに行く。もう会わない方がいいと言わなければならないのに、約束せずにはいられない。
奴らに勘付かれた時は、いつも彼を連れて姿を隠した。
愛しい彼から離れるのは何よりも辛い。自分の我侭だと分かっていても、一緒に来て欲しいと懇願した。
優しい彼は一度も嫌がらずに、二つ返事で着いてきてくれた。
一緒に居られたらどんな場所でも幸せで、彼の腕の中はヒカルの楽園だ。唯一心安らげる大切で大好きな、愛しい時間をくれる。
そんなヒカルの想いを聞き届けたように、アキラは身体を起こすと、そのまま腕の中に閉じ込めた。
囲い込んで閉じ込めて、離れることを拒むように。