夕食を終えると、ヒカルはアキラと一緒に泉にまで出かけた。こんな風に夜の散歩と称して、二人で出かけるのはそう珍しいことではない。 
 今日はたまたま泉にまで来たが、この間は季節の花が咲き乱れる花園に行った。他にも出かける場所は様々である。
 
 泉の畔で並んで横になり、夜空を見上げる。ヒカルはアキラと初めて会った場所だというが、アキラ自身にはその記憶はなかった。
 
 あの夢は、もしかしたらアキラの前世の記憶かもしれない。その時に二人が出会っていたのだとしたら、ヒカルが性交渉を初めてだといったのも
 
おかしな話だと思う。けれど、アキラが抱いたヒカルは確かに何も知らない無垢な身体だった。
 
 アキラの手管に蕩けていったが、一々触れる場所に怯えたように震えたり、身体の反応に戸惑って泣いたりもしていたのだ。
 
 とはいえアキラ自身、ヒカルの身体を開く時にどうすればいいのか本能で理解していた。アキラは完全に初体験であったというのに、自分でもさ
 
っぱり分からない。つまりはヒカルも似たようなものであるのかもしれない。アキラの胸に軽く載せられた頭を抱き、そっと髪を撫でて幸せに浸りな
 
がら、ぼんやりととりとめのないことを考える。ヒカルと二人きりでこうして過ごす時間がアキラは好きだった。ベッドの中で激しく抱き合う行為もい
 
いが、静かにヒカルと共に時間を共有するのも捨てがたい。煌々と輝く満月を見上げ、ふと思い出した。
 
「進藤…ボクが虎のキミと会った時も満月だったよね」
 
「そうだったっけ?」
 
 ヒカルは小首を軽く傾げ、アキラを見上げる。
 
「そうだよ……満月の光が森と湖を照らしているのが遺跡のバルコニーから見えて、凄く綺麗だった」
 
 あの時の風景を思い出すように瞼を閉じ、アキラは吐息のように言葉を零した。そんなアキラを見やってヒカルは微笑んで提案する。
 
「……ちょっと遅いけど、遺跡に行ってから帰るか?」
 
「いいの?」
 
 余り遅く帰ると、奈瀬とあかりがお冠になるのだ。
 
 この間もついつい遅くなってしまい、後で二人揃ってあかりと奈瀬にかわるがわるお説教をくらう破目になった。
 
「行こうぜ。ここからなら歩きで十分だしな」
 
 歩き出したヒカルがアキラの手を取ろうとした瞬間、鋭い声と共に水音が静謐な空間に響き渡る。
 
 続いて低くくぐもった音がしたが、何か見えない壁のようなもので防がれて失速し、草地に転がった。銀色の玉は真っ二つに断ち切られて、月明
 
かりに美しい断面を煌かせている。ヒカルはそれを感情のない瞳で見下ろし、ゆっくりと顔を上げた。
 
「アキラ君に触れるな!この悪魔っ!」
 
 声のした方向をアキラが振り返ると、緒方と芦原、そして見知らぬ三人目の男が立っていた。
 
 緒方はいつも着ている白いスーツではなく、首元には重たげな双眼鏡のようなものをぶら下げ、野戦に出るような迷彩服を着込んでいる。
 
 戦争映画のゲリラ兵に仮装しているみたいな印象を受けた。芦原も同じ格好で、一人だけ動き易そうな軽装をしているのが、赤毛で長髪の青年
 
だった。髪から滴り落ちる水を気にする風もなく、手の甲についた雫をぺろりと舐めとると、ヒカルは闖入者達を視線に捕らえた。
 
「……聖水が効いてない…」
 
 芦原は我知らず息を呑む。聖水だけでなく、銃撃すらも何らかの力が働いて無効化されてしまった。想像以上の力にぞっとする。
 
 文献や伝説ではある程度の情報は手に入れていたが、まさか本当に効果がないのを目の当たりにすると、背中には戦慄が走った。
 
 ここに来るまでに一族の者達を退けた、聖水や永夏の道教の術は、まさに絶大な威力だった。なのにこの少年には全く効いていない。
 
 しかし一番ショックなのは、芦原自身にはアキラがそこに居るのが確かに見えない、ということである。緒方が聖水を投げつけた少年の隣にアキ
 
ラが居ると二人は言うのに、芦原には確認できない。
 
 彼の姿を見ることができないのが、一番辛かった。もう一つ驚きなのは『クラウン』の正体である。
 
 どう見ても十五歳か十六歳くらいの少年だ。
 
 予想では女性という意見が大半を占めていたが、そこに居るのはアキラと同性の、日本の渋谷などにごく当り前に居る少年なのだ。
 
 だが、容姿はそこらの女優も顔負けに綺麗だった。金色の前髪は月明かりに照らされて黄金色に輝き、少女かと見紛うほどに顔の作りは繊細
 
で愛らしい。どことなく儚げで中性的な雰囲気を漂わせながら、しっかりとした芯の通った気高さと強さをも感じさせる。
 
 少年は自分達の目の前で猫のような仕草で手の甲にかかった聖水を舐め取ると、剣呑な眼で睨みつけてきた。
 
 その瞳に宿る輝きに、一瞬芦原の足は竦んでしまう。さすがと言うべきか、一瞥であっても彼の瞳には強い力があった。
 
 ここは特別自然保護区として、十年以上前から一般人は立ち入りが禁止されている場所でもあるが、非常に広範囲に渡っていたお陰で中に入
 
るのはさして苦労しなかった。だがその代わり、奥に行けば行くほど一族の者達が増え、倒しながら進んでいたお陰でここまで来るのにかなり時
 
間がかかった。GPSでアキラの位置を確認しながらでなければ、とうの昔に森の中で迷い、行方不明になっていただろう。
 
 険しい山道を登ってここまで来るのは大変な作業でもあった。
 
「緒方さん…何故こんな事を…」
 
 茫然とアキラは呟く。アキラにはいきなりヒカルに何かの水をかけた、緒方の行動が理解できない。髪から雫を落とすヒカルを労わるように触れ
 
ようとした刹那、鋭い制止がかけられる。
 
「アキラ君!そいつに触るんじゃない!」
 
 伸ばそうとした指先が止まってしまうほど、緒方の声には凄まじい威圧感と切羽詰った響きが篭もっていた。それだけで、緒方がふざけているわ
 
けでも、伊達や酔狂でこんな事をしているのではないと、アキラにも伝わってくる。
 
「……何しに来た?」
 
 それまで沈黙していたヒカルが、敵を見定めた虎を思わせる鋭い瞳で睨みつけながら、やけに静かな声で問いかけてきた。
 
「アキラ君を連れ戻す。おまえの好きにはさせん」
 
 きっぱりと言い切った緒方を品定めするように見詰め、ヒカルはふと唇に笑みを浮かべる。悪い輩ではないが、どうも思い込みが過ぎるようだ。
 
 だがこういう人間は嫌いではない。人間の思い込みの激しさは知っているが、この男も例外ではないらしい。奴らの教育の徹底ぶりには感心する。
 
 自分の正義を疑っていない眼だ。真実を知らないから、自分の手からアキラを奪おうとする。だがそれは愚かしい行為に過ぎない。
 
 既に彼はヒカルだけのものになっている。
 
 アキラを今自分から引き離したとしても、二度とまともな人間としての生活はできない。誰の眼にも触れられない人生を送らせる方が、余程ひどい
 
真似である。そんな日々を過ごせば、いかにアキラが強固な精神力を持っていても、精神に異常をきたして廃人になるのがオチだ。
 
 何よりも、アキラはヒカルと離されることを拒むだろう。
 
 ヒカルの傍に居れば、アキラは幸せでいられる。ヒカルはアキラにそんな無益な人生は送らせない。永遠に自分達は離れ離れになったりしない。
 
 そんな事は許さない。ヒカルはもう、これ以上孤独に耐えるつもりはないのだから。
 
 緒方はヒカルの唇に浮かんだ笑みに、眉を跳ね上げた。余裕綽々な態度が気に食わない。だが自分達を人間風情と侮っている今だからこそ、行
 
動せねばならない。こんな古典的な方法が有効かどうかは分からないが、地面に向かって思いきり、ソフトボールのような大きさの玉を叩きつける。 
 爆発音と共に閃光が走り、闇夜を明るく照らし出す。直後、真っ黒な煙がもうもうと立ち込め、五人の姿を月から隠した。
 
(煙幕か…!)
 
 意外な手を使ってきた相手に内心舌打ちしながら、ヒカルは咄嗟に閃光から庇うように上げていた腕を下ろす。
 
 周囲は闇よりも深い黒煙に覆われ、視界は全く利かない。だがそれは十秒にも満たない時間だった。一陣の風が吹き、泉の上を滑るように流れて
 
煙は取り払われていく。そのまま森を渡る夜風にのって完全に消え去った。後に残っているのは、ヒカル唯一人だけであった。
 
(………分散して逃げたみてぇだな…)
 
 内心一人頷くと、ヒカルは小さく息をついた。
 
「あかり、奈瀬、社、居るな?」
 
 すぐ隣に居たアキラが消えてしまったことに動じた風もなく、少年は何もない空間に向かって呼びかける。
 
「―――傍に」
 
 次の瞬間、忽然と三人がヒカルの前に膝をついた姿で現れた。登場の仕方こそ不自然であったが、三人の格好は普段着のままで、いつもと変わ
 
りないように見える。だが本来、屋敷に居るはずの彼らがここに居ること自体が奇異だ。
 
 確かに彼らはただの人間ではない。三人が何の前触れもなく現れたことが当然のように驚きもせず、ヒカルはてきぱきと指示を与え始める。
 
「奈瀬とあかりは逃げた人間を追え。塔矢の知り合いだし、加減して怪我もさせるなよ。社は一族の奴らをつまみ出せ。おまえらの食料分を残して
 
な。オレは塔矢を迎えに行く」
 
「うん」
 
「分かったわ」
 
 あかりと奈瀬が頷いたと同時に二人の姿は消えてなくなっていた。
 
「一族の奴らをそんなに出してもうてもええんか?」
 
 社だけはその場に残り、控えたままヒカルに尋ねる。
 
 一族の者を国外に出してしまうと、後始末をするのは自分達になってしまう。アキラを連れ去った人間の始末をヒカルはどうするつもりなのだろう。
 
「あいつらは佐為に国外退去させるから問題ないぜ」
 
 社の疑問を読んだように、ヒカルは心配するなと手を振った。
 
「それより奴らの方が集まってきて鬱陶しいんだよ」
 
「森の中におったのは、あいつらが大分と掃除してくれたけどな」
 
 顎を撫でながら社は一人ごちる。この国に来ていた一族の一部はヒカルの光に吸い寄せられるように森まで来ていたが、さきほどの者達にその
 
うちの粗方は掃討されているようだった。
 
 それでもこの国には、まだ結構な数の一族が残っている。彼らを末端に至るまで別の国に移動させるのは中々に骨の折れる作業だ。
 
「後であかり達も手伝いに行かせるから、早く取りかかれよ」
 
 ヒカルが付け加えた言葉に、社はそういう事ならと、やっと重い腰を上げる。彼らはやはり主従関係とは言い難いようだった。
 
「ついでに薔薇十字団の雑魚も国外退去させる。佐為には話をつけてあるから、後で手続きを済ませろ」
 
「おう」
 
 社が小気味のいい返事を残して姿を消すと、ヒカルはゆっくりと先刻アキラと行くつもりであった遺跡に通じる道を歩き出した。
 
 焦ることはない。どれだけ逃げようと無駄なことだ。
 
 すでに獲物は舞台に誘い込まれている。この世界で、ヒカルの手から逃れられる場所など、どこにも有りはしないのだから。
 

 芦原は必死になって森の中を走っていた。永夏は彼らとは別行動をとり、違う方向に逃げているはずである。それぞれが別方向に逃亡すること
 
によって、『クラウン』の側近の戦力を分散し、削ぐのが狙いだ。アキラに関しては、姿が見える緒方に任せるしかない。
 
 芦原にせいぜいできるのは、『クラウン』の側近である『四天王』の注意を一人だけでも自分に引きつけておくことぐらいだ。
 
 間違いなく『クラウン』はアキラを連れている緒方を追うだろう。『クラウン』だけでもとんでもないのに、『四天王』を含めた全員に追い込まれては
 
一瞬でけりがついてしまう。それだけがマズイ。だからこの作戦は、なしのつぶての無策のようなものである。
 
 分散したところで『クラウン』を相手にするのも、『四天王』を相手にするのも、どちらにしても人間には勝ち目はない。
 
 それが分かっていても、挑まなければならない時もある。芦原だって弟のようにアキラが可愛い。分かっていて見殺しにすることなんてできない。
 
 ならば、ギリギリまで足掻くだけだ。
 
 森の出口にさしかかり、芦原は藪を掻き分けて明るい場所に飛び出した。そこは多くの花が咲き乱れる花畑であった。上空に浮かんだ満月が
 
煌々と輝き、花園を照らしている。肩で息をしながら背後を振り返って、再び正面に顔を戻した。
 
「動かないで」
 
 前を向いた途端、視線の先には一人の少女が立って、鋭い声で制止をかけてくる。一体いつ現れたのかも分からない。
 
 先日、永夏を迎えに行った帰りに、アキラが同乗していると緒方が語っていた車の運転席に座っていた少女だ。――奈瀬である。思わず後ろを
 
振り向くと、そこには助手席に座っていた、愛らしい少女が当然のように立っている。冷汗が背中を伝っていく。完全に前と後ろをとられていた。
 
「抵抗しなければ何もしないわ。あなたは塔矢君の友達でしょう?」
 
 武器を手に取ろうとしたのを見越したように、あかりの語る言葉を聞いて、芦原は意外な展開に息を呑んだ。
 
「オレがアキラの友達だから傷つけないっていうのかい?」
 
 心に浮かんだ疑問を思わず口にすると、少女達はゆっくりと移動して芦原の傍に近づいてきた。
 
「私達にとっても彼は大切な存在なのよ。心に傷を与えたくないの」
 
「それに嫌われたくないじゃない?」
 
 二人の言葉を半ば上の空で聴いて知らず後退しかけたが、いつの間にか背後には植物の蔓のようなものでできた壁が聳え立っていた。
 
 退路を断たれた芦原が視線を戻すと、奈瀬は淡々と告げた。
 
「無駄よ、私には大地の力が与えられているの。あなたの動きを封じるなんてわけないわ」
 
 下を見れば、芦原の足を同じ蔓がしっかりと拘束している。既に逃げること自体が不可能になっていた。
 
「私は水の力を授かっているわ。その銃はもう使えないから諦めて」
 
 芦原が手に持っていた銃を見下ろすと、それは水に浸食されながら凄まじい速さで錆びていった。僅かな時間でただの鉄屑となった銃を取り落
 
とし、二人の少女を茫然と見やる。まさかこれほどの力の差があるとは、思いもしなかった。
 
「き…君達は一体……」
 
「私達はあなた達が『クラウン』と呼ぶ者の眷属にあたるわ」
 
「確か『四天王』だったかしら?それね」
 
 こともなげに告げられた二人の台詞に、芦原は息を止める。まさか本当に、『四天王』が自分を追っていたとは、俄かに信じられない。
 
 計画ではそうなってはいたが、実際に眼にするのとは大違いだ。伝説でしか知らない存在を、目の当たりにしているのだから。
 
 それだけに、『クラウン』と彼女達との関係が気になる。どうみても一人は年上で、もう一人は彼と同年代だ。
 
「『クラウン』と塔矢アキラは私達の母でもあり父でもある創造者」
 
 彼らの関係に疑問を抱いた自分の心を読んだように、あかりがあっさりと答えを寄越してきた。その割には二人とも先程の少年と似ていない。
 
 赤の他人のようだ。
 
「血縁関係もないし似てないけど、私達は彼らの子供のようなものよ。地火水風の能力をそれぞれに与えられているから、あなた達がつけた『四
 
天王』というコードネームもあながち間違ってない」
 
 奈瀬が頷いてみせたのを見ても、余り喜ばしい事実ではない。
 
 つまり、彼女二人以外にも、火と風の力を操る能力者が居るということになるのだ。その二人が永夏を追っているというのだろうか。
 
「風の力を持つ子は『クラウン』の護衛に回ったわ。火の力を持つ子は、待機しているあなた達の仲間を国外退去させる準備を始めているわ」
 
 彼女達には自分の考えなど筒抜けなのだろう。ならば声に出さずに疑問は全て心に浮かべればいい。芦原は半ば投げやりになっていた。
 
 殆ど破れかぶれといても差支えがないほどだった。殺されるのならば、知りたいことを全て知らなければ損だ。それにしても、何だか妙な感じが
 
する。大地の力を持つ少女の口ぶりや態度を見ていると、残る二人はまるで年下のように扱っている節がある。
 
 それにもう一人の水を操る少女は、基本的には大人しく黙って彼女に任せているようだが、どっしり構えているようにも見えた。
 
 明らかに年下にしか見えない容姿なのに、どう考えてもおかしい。
 
「勘がいいわね、この人」
 
「そうね。まあ…薔薇十字団なら当然かな」
 
 心を読まれているので、二人が納得しているのも分かるのだが、答えを教えてくれないとさすがに困る。
 
「あなたの予想通りよ。私が最初に創られたの」
 
 奈瀬よりも年下のあかりが告げた横で、年上にしか見えない少女が相槌を打ってにっこりと笑った。
「私が二番目。そして火を操る子が三番目、四番目の末っ子が風の力を与えられたわ。風の力の通り風来坊なのがたまに傷ね」
 
 あっさりと機密とも言えることをばらして笑う少女達を唖然とした顔で見詰め、芦原は思わず口を開いた。
 
「そんな事オレに言っていいの?」
 
「いいわよ。だって薔薇十字団の大幹部は勿論、桑原のお爺さんも、森下のおじさんも、私達のことは知っているもの。だから手を出そうとしない
 
のよ。分かった?下っ端さん」
 
 下っ端と言われて腹も立たなかった。それよりもアキラと緒方のことが心配だった。『クラウン』は二人をどうするつもりだろうか。
 
「『クラウン』の存在に対して特に、あなた達の認識は正しいとは言えないわ。一族についてはそう間違ってはいないけど」
 
「とにかく、あなたはこの国からすぐに出て貰います。入国の虚偽に対しては不問に付すそうよ」
 
 美少女二人に告げられると同時に、ふわりと甘い香りを嗅いだ。
 
 甘い匂いはどんどん芦原の意識を眠りへと引き込んでいく。必死に抗うが、眠りの誘惑は例えようもなく甘美で魅惑的だった。
 
 やがてその場に崩れ落ちるように青年は倒れてしまう。花びらの舞う風に髪を揺らしながら、少女達は互いに頷き合った。
 


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